看護業務の日々は、絶え間ないタスクと対応に追われる忙しさで一杯です。
その中で、AIのような最先端技術を追いかけることは、難しいことのように感じられるかもしれません。
しかし今、ひときわ注目を集めているのが、『ChatGPT』という名の革新的なツールです。
遡ること1年前、私はChatGPTのことを耳にしました。
最初のうちは無料版のGPT-3.5を使っては、「これは便利だ!」と感嘆する程度でした。
しかし、2023年の8月に孫正義氏が「SoftBank World 2023」で行った講演を目の当たりにし、私の中で何かが変わりました。
彼の言葉が、ChatGPTを見る私の視点を一新させました。
この講演はYouTubeで公開されており、看護の現場で忙しいあなたにも、是非視聴していただきたい内容です。
私たち看護師は、時に医療現場での直面する多種多様な状況に対応することに追われ、新しい技術の導入を後回しにしがちです。
しかし、そんな中でも技術革新は止まることなく進んでおり、ChatGPT 4.0(有料版)の登場は、まさに業界のゲームチェンジャーとなっています。
私自身が有料版に移行したことで、無料版の時とは比べ物にならないほどの機能性と使い勝手の良さに気づかされました。
月額約3,000円で利用できるこのサービスは、まるで私の思考を加速させる頭脳明晰な助手のようです。
看護師としての業務は多岐にわたります。
患者様一人ひとりのケアに専念しつつ、医療記録の更新、症例の研究、チーム内コミュニケーション、継続教育…これら全てにおいて、ChatGPTは私たちの大きなサポートとなりえます。
例えば、ChatGPTを活用して患者の病歴を要約したり、研究論文のレビューを行ったり、また、新しい診療ガイドラインを迅速に把握するための学習ツールとしても使用できるのです。
さて、看護師としての日々の業務には、医療機器の操作から情報技術の応用まで、多くのスキルが要求されます。
かつて旅行者が馬や徒歩で長距離を移動していたように、私たちも古い慣習にとらわれがちですが、今や新幹線や飛行機のように、AIという技術が私たちの「移動手段」を劇的に変えてくれる可能性を秘めています。
そして、この新しい「乗り物」を見過ごすことなく活用することが、私たちの看護業務を根本から変革させる鍵となります。
ChatGPTのようなAIツールは、今までにないスピードで情報を整理し、処理する能力を持っています。
これを医療現場における看護の質を向上させるために活用しない手はありません。
医療文書の作成、情報収集、そしてそれを基にした意思決定支援など、ChatGPTの応用範囲は非常に広いです。
そして、看護師として私たちが目指すべきは、より質の高いケアを提供すること。
ChatGPTは、そんな私たちの理想に手を差し伸べてくれる存在です。
もちろん、ChatGPTに限らず、GoogleのBardやMicrosoftのBingなど、他にも優れた生成AIツールが市場には存在しています。
それぞれに特色があり、看護の業務に応じて最適なものを選ぶことができます。
それぞれのAIツールの能力を理解し、それを看護業務に活かすことで、私たちは医療の現場でより大きな価値を生み出すことができるでしょう。
最後に、この技術革新の波に乗るか乗らないかは、個々の看護師が決めることですが、決して遅れを取ることなく、新しい技術を積極的に取り入れていく姿勢が重要です。
今後もChatGPTをはじめとするAIツールの発展に注目し、看護の現場での応用をさらに探求していく必要があります。
そして、それは私たちが提供するケアの質を高め、患者様にとっても、私たち看護師にとっても、より良い未来への道を開くことに他なりません。
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