新型コロナウイルス感染症について
中国武漢市から発生したとされる、コロナウイルス感染症(covid-19)
看護師として知っておきたい最新情報をまとめてみます。
※コロナウイルスの情報は日々変化していますので、鵜呑みにしないようお願いします
エキスパートナース5月号の記事を参考にしました
コロナウイルス感染症の致死率はどのくらい?
中国の統計から計算されたものによると、
コロナウイルスの致死率は2.3%だそうです。
全体的に50歳以上から致死率の上昇が見られています。
年齢別にみた新型コロナウイルス感染症の致死率
0~9歳 :0%
10~19歳:0.2%
20~29歳:0.2%
30~39歳:0.2%
40~49歳:0.4%
50~59歳:1.3%
60~69歳:3.6%
70~79歳:8.0%
80歳以上:14.8%
今回の新型コロナウイルスの致死率は
重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)より低い数字になっているようです。
新型コロナウイルスの病態・症状の経過について
新型コロナウイルスの潜伏期間は約5日で、最長で14日間程度とされています。
濃厚接触者が14日の自宅待機・・・と報道されているのは、その基準からきています。
新型コロナウイルスは無症状や軽症の時期が長く、感染しても発症しないケースもあります。
入院時に発熱を認めたのは全体の約44%であり、
入院後に発熱が見られたのが約89%というデータもあります。
新型コロナウイルスの症状
症状は
- 発熱
- 咳
- 筋肉痛
- 倦怠感
- 呼吸困難感
に加えて、
- 頭痛
- 喀痰
- 血痰
- 下痢
- 味覚障害
- 嗅覚障害
の症状がある人もいるようです。
呼吸困難感がある人は肺炎を合併している可能性があります。
重症化する要因
状態の悪くなる人は、感染して10日前後から重症化し、一気に悪くなります。
重症化しやすい要因として
- 高齢
- 循環器疾患
- 高血圧
- 糖尿病
- 喘息
- COPD
- がん
- 免疫不全
- 人工透析中の患者
などが報告されています。
新型コロナウイルスの治療薬
現在、新型コロナウイルスの治療薬として検討されている薬もあります。
報道でも「アビガン」の名前をよく聞くと思いますが、実際に使って効果が見られているものもあるようです。
日本で検討されている治療薬
- アビガン(ファビピラビル):インフルエンザ治療薬
- カレトラ(ロピナビル):HIV感染症薬
- オルベスコ(シクレソニド):気管支喘息
- ナファモスタット(ナファモスタットメシル酸塩):膵炎・DICなど
- カモスタットメシル酸塩:膵炎・逆流性食道炎
- レムデシビル:エボラ出血熱
- プラケニル(ヒドロキシクロロキン硫酸塩):全身性エリテマトーデス
特効薬はなく、抗ウイルス作用が期待できる薬を試している状態のようです。
新型コロナウイルスは治るのか?
治療方法はまだ確立されていませんが、治っている人もたくさんいらっしゃいます。
毎日、ネガティブなニュースで辟易しますが、決して治らない病気ではありません。
ただ、軽症な人が感染を広め、基礎疾患などを持つ人が重症化するという流れがあり、
今はそれぞれ生活を制限しながら、予防に努めている状態です。