看護師なら知っておきたい、認知症の理解と予防

認知症予防



先日、認知症の勉強会に参加してきました。
色んな認知症の研修に行ったことがありますが、今回の演者は「浦上 克哉先生」とい
うテレビ出演も多数ある有名な鳥取大学の先生でした。

過去の認知症研修会で、認知症の中核症状やBPSD・・・など、基本的な知識は持って
いたつもりでしたが、今回は「最新の取り組み」などについて話を聞いてきました。

 

認知症は予防できるのか?

認知症は高齢者が罹りたくない病気の第1位です。
2025年には730万人(4人に1人)だと言われている病気です。

「認知症は治らない病気」と言われています。
先生も同様の事を言われていました。

 

ただ、先生は「予防」に視点を置いていました。

 

「予防」って何ですか?

 

と聞かれて正しく答えられますか?

 

 

私はスッカリ忘れていたのですが、予防には1次予防から3次予防まであります。

第1次予防:病気の発症を抑える(私はこの概念しか知りませんでした)
第2次予防:病気の早期発見・早期治療
第3次予防:病気の進行防止

 

看護学生の時に授業で習っているハズですが、全く頭にありませんでした。

 

そして、衝撃的な言葉が・・・

 

認知症の進行は非常に緩徐である。

認知症の発症は実は、症状が出る20年くらい前から発症している。
つまり、「徘徊」や「ひどい物忘れ」の症状が出た時は、癌で例えるなら末期状態。

つまり、「もう手遅れ」という事です。

 

例えば、80歳で「徘徊」などの症状が出たとします。
となると、発症は60歳頃・・・ということです。

 

他人事ではありません・・・

 

単なる老化現象ではなく、「脳の病気」なのです。

認知症の予防に向けての取り組み

今、注目されている物が「アミロイドβ蛋白」という物質です。
起きている間に脳に蓄積し、寝ている間に脳から除去される物質のようです。

認知症患者はこのアミロイドβ蛋白が多く蓄積しており、この物質が一つの原因と考えられています。

 

動脈硬化があるとアミロイドβ蛋白は貯留しやすくなります。

 

この物質を減らす取り組み=予防 につながります。

具体的には・・・

●運動する
●よく寝る
●魚を食べる
●学習する(「子供の頃の高等教育」は認知症予防になるとも言われていました(←私はもう手遅れ))
●考える(メモを取る・・などの行動も良いようです)
●禁煙
●アルコールは適度にする
●コミュニケーションをとる

 

という取り組みが良いようです。

 

糖尿病や高血圧、うつ病、喫煙はリスク軍として上がっています。

 

MCI(軽度認知障害)からの脱却!

認知症は、「軽度認知障害(MCI)」を経てアルツハイマーなどの認知症になると言われています。

このMCIの状態は取り組みにより予防するする事ができるということがわかっています。

ただ、確立は意外と低いです。

MCIの状態から正常に戻る人・・・10%
MCIの状態に留まる人・・・40%
アルツハイマーに移行する人・・・50%

 

早期の内服治療や予防の取り組みで症状を遅らせることができることまでわかっています。

余談ですが、アルツハイマーは始めに匂いがわからなくなるそうです。
匂いがわからなくなったら「あれ?」と思うサインかもしれません。

 

「症状を認めたくない」という気持が、周囲に取り繕いを作り、結果的に発見が遅れる・・・という事態も多く、なかなか難しいようですが、「認知症になるのは当たり前」くらいの気持で早期発見につながったら良いですね。