みなさんこんにちは。
エキスパートナース11月号はもう読まれましたか?
今月号の特徴は「当たり前の事を正しく理解する」という内容でした。
普段使っている酸素療法。
もはや当たり前すぎて、あまり深く考えずに仕事をする事が多いと思いますが、「あれ?」と感じたときにどう判断すべきか・・・
医療関係者なら正しく知っておいた方が良い場面があります。
実は正しい酸素の使い方は理解されていない?
先日、救急病床に患者さんを迎えに行ったとき、患者さんに5L/minの酸素が投与されていました。
患者さんを見るとネーザルカヌラで投与されています。
救急病床の看護師に「5Lですか?」と聞くと、「ハイ」と元気よく答えます。
「ネーザルですよね?」と聞くと、また「ハイ」と元気よく答えられました。
「ネーザルで5L?」と聞くと「は・・い・?」という反応。
チクリと言ってしまいました。
「救急病床でこんな事してもらっちゃ~困りますよね」
「質が問われますね・・・」と言ってしまいましたよ・・・
ちょうど、近くにいた師長さんが来て、救急病床の看護師に「あんた!自分で当ててみろ!」って怒られていましたけど(笑)
そう!当たり前だと思っていた事も当たり前にやれていない現実があるのです。
酸素投与は意外と難しい!?
一般的な成人男性が一分間に吸っている酸素量は○L/分です。
○に入る数字を答えて下さい。
答えはエキスパートナース11月号へ(笑)
成人男性が1回の吸気で吸い込む空気の量は500ml
1秒間で吸っているとすると、500ml/秒という早さで空気を吸います。
mlをLに直すと、0.5L/秒
秒を分に直すと、×60するので、30L/分 が答えになります。
酸素投与の単位はL/分なので、たとえば、5Lの酸素投与なら
吸気流速30L/分に対して5L/分の酸素を流している事になります。
なので、低流量システムでは吸気流速に完全に追いつくのは無理なんですね。
つまり、周りの空気を吸って薄められている・・・と知っておく必要があります。
これをクリアするには高流量システムの活用が必要になります。
・・・という内容がとても詳しく書かれていますので、詳しくは本文をどうぞ。
薬の中断・再開の記事もおすすめ
酸素療法の特集もよいのですが、私はこちらの特集の方がオススメです。
・術前はインスリンは止めるの?
・ワーファリンは何日前から中止して、ヘパリンブリッジするの?
・降圧薬は術前止める?
・ステロイドやTNF阻害薬はどのタイミングで止める?再開は?
など、聞かれると「どうだっけ?」となってしまいますよね?
特にステロイドは、急性副腎不全などのリスクもあり、患者さんの急変につながる可能性があります。
長くなるので説明は割愛しますが、エキスパートナースにとても詳しく、わかりやすく書かれていますので、絶対にオススメです。
特にOpeのある病棟で働く看護師には必須項目ですね。
今月も内容が充実しているエキスパートナース。
普段あまり勉強していないけど、現場で使える知識が手軽にほしい・・・という方にオススメです。
1時間半くらいで読めるので、隙間時間にいかがでしょう?
これを読まないなんて勿体無い☆
と言いたいくらいです♪