1号液、2号液、3号液、4号液・・・輸液



看護師の仕事をしていると、輸液を使います。
はじめの頃は、何が何だかわからず、主治医に言われたままに注射を準備して実施することでしょう。

少し慣れてくると「1号液」「2号液」「3号液」「4号液」という輸液製剤があることに気づいてきます。

はて・・・?

そして、現場では「腎不全があるから1号液でいこうか」などと言われ、「へぇ~腎不全の人は1号液なんだ・・・」(理由はわからないけど)という現象が起こります。

 

で、結局なんなの?っていう話です。

1号液、2号液、3号液、4号液は低張電解質輸液

電解質輸液には「等張電解質輸液」と「低張電解質輸液」というものがあります。

 

等張電解質輸液は主に細胞外液を補充します。(血漿(血液)とほぼ等しい浸透圧

低張電解質輸液は水と電解質を補充します。(細胞外ではなく全身に入る感じです)

ざっくり言うならば、低張電解質輸液=等張電解質輸液+ブドウ糖 です。

 

 

1号液

1号液の構成は等張電解質輸液が1/2、ブドウ糖が1/2で構成されます。

電解質はナトリウムとクロールでカリウムが入っていません

なので、腎不全などカリウムが高くなりやすい方に使われる事が多い輸液です。
一般的には開始液と言われます。
カリウムが含まれていないので、病態がわからない時から比較的安心して使えます。

KN1号
ソリタT1
ソルデム1

などがあります。

 

2号液

2号液の構成は等張電解質輸液が1/2~1/3、残りがブドウ糖で構成されます。

電解質はナトリウム、クロール、カリウム、乳酸(マグネシウムやリンを含むものもある)を含みます。

細胞内電解質が不足する脱水時などに使用されます。
脱水補給液とも言われます。

実際、臨床ではあまりお見かけしませんね。

ソリタT2
KN2号
ソルデム2

などがあります。

 

 

3号液

3号液の構成は等張電解質輸液が1/3~1/4、残りをブドウ糖で構成されます。

現場では「維持液」という言い方で有名ですね。
現場で一番使われているのではないでしょうか?

1日日必要な水分・電解質が組成の基準となっています。

ヒトが摂取する水分量を2L、Naを75mEq、Kを40mEqとして作られています。

ソリタT3
KN3号
ソルデム3A

などがあります。

 

 

4号液

4号液の構成は等張電解質輸液が1/5、残りをブドウ糖で構成されます。

電解質は一番低く、水分の補給に最も効果的な働きをします。

体内水分量が多く、腎機能が未成熟な新生児・乳幼児、または術後回復期などで腎機能が弱っている場合に使用されるので「術後回復液」とも言われます。

ソリタT4
KN4号
ソルデム6

などがあります。

 

輸液の勉強をする上で大事なのはICF(細胞内液)とECF(細胞外液)を頭の中にイメージしておく必要があります。
そこから電解質・浸透圧を知り、輸液を知ります。

とてもわかり易い本は照林社から出ている「ナースが書いた看護に活かせる輸液ノート」という本がオススメです。
ビックリするほどわかりやすく書いてあります。

絵も豊富で分かりやすく、一生使える知識がこの値段で手に入ります。
買って損はしないので一冊いかがでしょう?(笑)

 

看護に活かせる輸液ノート: ナースが書いた