エキスパートナース6月号で知った「腸閉塞」と「イレウス」の違い
腸閉塞とイレウスって同じだと思っていました。
というか、つい最近まで同じ扱いだったと思います。
腸閉塞に関しての過去の記事はこちらです
イレウス(腸閉塞)の看護をどう考えるか
今月のエキスパートナース6月号で「腸閉塞」と「イレウス」の概念が書かれていましたのでご紹介します。
最新のガイドライン「急性腹症診療ガイドライン2015」に基づいて解説されていました。
腸閉塞とは
腸閉塞は腸管の内腔が閉塞することによって生じる病体を言います。
開腹術後の癒着や腫瘍、腸管の嵌頓により閉塞した状態を言います。
つまり、腸管自体が詰まってしまった状態ということになります。
イレウスとは
一方、イレウスは腸管の蠕動運動が低下している状態を言います。
術後や炎症、薬剤により腸蠕動運動が低下している状態、脊椎損傷などで
腸蠕動運動が低下している状態などを指します。
今までは「機械的イレウス(閉塞性イレウス・絞扼性イレウス)」と「機能的イレウス(麻痺性イレウス)」とに分類されていましたが、これからは「機械的イレウス」=腸閉塞と呼ぶようになったようです。
エキスパートナース6月号はその他にも・・・
腹痛の対処、画像診断、イレウスチューブのことなど、他にも色々と書かれていました。
詳細は読んでいただけたらと思います。
ちなみに、もう一つの特集「やったら危ない!看護ケア」はあまり新しい内容がなかったので、知っている人には退屈かもしれません。
常に変わっているんだな・・・と改めて感じました。
新人の皆様には是非知っておいて頂きたい一冊でした☆
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