おさえておきたい糖尿病ケアの新常識~エキスパートナース12月号~



糖尿病ケア~面白かった☆~エキスパートナース12月号

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エキスパートナース12月号の特集は

  • 「今おさえておきたい糖尿病ケアの新常識」
  • 「ノロウイルス」アウトブレイク予防策
    の2点です

日本糖尿病学会で2013年に血糖コントロール目標というものが提示されました。
その内容はHbA1cの目標を7.0%未満とするものでした。

そして、今年2016年、日本糖尿病学会年次学術集会において 高齢者糖尿病の血糖コントロール目標が提示されました。

患者の特徴や健康状態から認知機能やADLのレベルに応じて、カテゴリーⅠからⅢに分けられています。
重症な低血糖を危険と考え、カテゴリーⅠからⅢでHbA1cの目標を変えているのが特徴です。

今まで単に、血糖値やHbA1cの値でコントロールされてきたものが、認知度やADLまで考慮される時代になってきました。

SU薬・グリニド薬・インスリン製剤

臨床で働いている看護師さんにとってはもう常識かもしれませんが・・・

糖尿病薬で有名なSU薬は、膵臓のβ細胞に直接作用しインスリン分泌を促進します。
作用時間が長いため低血糖になるリスクがあります。

グリニド薬はSU薬と同様に膵臓のβ細胞に直接作用しますが、作用時間が短い点がSU薬と異なります。

インスリン製剤は皮下に直接インスリンを注入し、血中インスリン量を増加することで血糖を低下させます。
こちらも超速攻型・速効型・持効型・中間型などがあります。

多くの研究で糖尿病患者は 糖尿病が無い人と比べてAD(アルツハイマー病)やVaD(血管性認知症)を 起こしやすいことが知られています。

血糖値が190mg/dl( HbA1cに換算すると8.2%)で認知症発症のリスクが1.4倍になるそうです。

認知症の実行機能障害が起こることにより、治療のアドヒアランスが低下し、その結果血糖コントロールが不良になります。
その悪循環により病態はますます悪化することになります。

加齢と糖尿病により、サルコペニアやフレイルに陥りやすくなってしまいます。

今回の特集は更に薬の話も詳しく書かれていました。

SGLT2阻害薬やメトホルミン、インクレチンなどについて図付きでわかりやすく解説されていました(こちらは正直、難しかったです・・・(汗))

血圧の目標総エネルギー摂取量算定の目安なども紹介されており臨床ですぐに役に立つ情報が満載でした。

今月のエキスパートナースは基本的な内容から最新の情報まで一気にまとめられています。

特集2 ノロウイルスアウトブレーク予防策もとてもわかりやすくて面白かった

冒頭に、たった一人から436人が罹患したノロウイルス胃腸炎の教訓とあります。

ノロウイルスはトイレで感染したり、患者の吐物が乾燥して塵や埃と共に空気に運ばれ感染したりします。

たった10個でも感染すると小腸内で急速に増殖し、1日から2日の潜伏期間を経て嘔吐下痢、腹痛、発熱などの症状を呈します。

先日、救急外来のトリアージを行っていたのですが、寒くなってきてから、嘔吐下痢症状のある患者さんは明らかに増えてきています。

ノロウイルスの消毒には次亜塩素酸漂白剤が用いられます。

通常の掃除には約250倍、嘔吐物や下痢などの汚染物に対しては50倍に薄めて水拭きします。

これからの季節、マスクが手放せないな・・・と思った次第です。

 

エキスパートナース12月号