ユマニチュードの本は看護師の必須強化にすべきである

ユマニチュード



ユマニチュードの本を2冊読み終えました。

ユマニチュード

まず初めに言っておきます。
私は認知症ケアにはあまり興味がありませんでしたし、むしろ苦手な分野です。

というのも、認知症の方は基本的に正常なコミュニケーションを取ることができないと思っていますし、何度も同じ事を伝えなければならない事がストレスだと感じるからです。

今回、認知症に関する研修に参加することになり、そのついでに、それに関する勉強をする事にしました。

あまり好きではないけど、どうせやるならチャンとやっておきたい・・・という変な性格なのです。

そういう流れもあり、ユマニチュードに関する本を2冊読みました。

 

「ユマニチュードという革命」「ユマニチュード入門」

衝撃的でした。

私たちが普段見て見ぬ振りをしている現状を正確に描写し、それに堂々と非難して解決方法を見いだそうとしている。

私たちは病院の中で「医療」を提供しています。
看護師の学校で基本的なケアのやり方や疫学・看護学などを学びます。
そして、人間の尊厳を尊重すべきと教えられます。

 

それなのに、働き出すと患者さんの「意志」よりも「業務」を優先します。

清拭の時間ですよ、お風呂の時間ですよ、口腔ケアの時間です、オムツを変える時間です。
患者が嫌がると「やっかいな手がかかる人」というスティグマから抑制という行動にでます。

人の嫌がる事をする事を「拷問」と言います。
私たちは医療行為を武器に拷問を日々繰り返しているのです。

 

そして更に、抑制された患者の機能を奪い、寝たきり患者を増産します。
高齢者は3日もあれば寝たきりになります。
抑制をするまでは早いのに、外すのは時間をかけます。

そして自分たちのやった行為を棚に上げ、自分たちで自分たちを忙しくしているのに気づかずに同じ事を繰り返します。

自分の事を言われているようで心が痛かったです。

 

ユマニチュードはそれを全く別のアプローチで解決しようと試みます。
魔法などと言われていますが、それは違います。
看護学校で習ってきた「尊厳を尊重する」という事を口先だけでなく、行動レベルで実行して効果を出しているのです。

 

私たちは「患者さんを清潔にすべきだ」「早く治療すべきだ」「患者は治療を受けるために入院しているのだ」と教育されてきます。

しかし、患者さんも人間です。

今日「治療を受けたい」と思っても、やってみると「やっぱり嫌だ」と思うかもしれません。
夜の0時頃に寝ていた患者さんが、「21時になったので消灯にします」と言われてもペースがつかめないでしょう。

拒否すれば「厄介な人」と見られ、治療を拒否すれば拘束される・・・
私たちが良かれと思ってやっている事は患者にとってストレスであることも多々あります。

病院の中が異常なのに、それに気づかずに(みて見ぬふりをしているのかも)関わっています。

もっとやり方を変えれば上手く行く・・というヒントをくれる本でした。

タイトルに書きましたが、「ユマニチュードの本は看護師の必須強化にすべきである」と思います。

認知症を教科書で勉強するよりユマニチュードを学ぶほうが余程価値があります。

下手な倫理のゴチャゴチャした認知症の講義を受けるより、ユマニチュードを学ぶほうが具体的にイメージが湧きます。

苦手な認知症ケアに興味を持つことができました。

 

ユマニチュードという革命