血圧って一体何なの?



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看護師以外にも知っておいてほしい血圧の話

「いやぁ~私、血圧が高くてさ・・・」

救急外来でトリアージをやっていると、外来患者さんから良く言われます。
一般の人の認識と医療側の認識はやっぱり違うな・・・と思わされる場面です。

血圧を測定すると140/82mmHg

まぁ確かに標準より高いのですが、そんなに心配する値ではありません。
むしろ、臨床では普通に見えるくらいの値。

 

一般の人は血圧=低いほうが良い と考えています。

しかし、医療者としては、低い血圧=ヤバイ なのです。

そもそも血圧って何なの?

 

 

血圧の決まる要素

医学的に言われているのは、

血圧=心拍出量×血管抵抗

になります。

つまり、血圧は心拍出量と血管抵抗に比例しています。

心拍出量とは、心臓から1分間に拍出される量です。
出血や脱水症状などで血液の量が減ったり、心臓の動きが悪くなったりすると必然的に心拍出量は低下→血圧低下を招きます。

もう一つの「血管抵抗」が難しいかもしれませんね。
血管はホースと同じです。細いホースは太いホースより遠くへ水が飛びますよね。

つまり、細いほど圧が高くなります。

血管は寒ければ収縮します。
興奮(交感神経が緊張)しても血管は収縮します。
出血などの緊急時も交感神経が優位に働き、血管を収縮させるホルモンが出ます。

上記の場合、血圧が上昇します。

 

逆に、熱が出れば血管を拡張させて熱を放散させようとします。
副交換神経が優位な時も血管を拡張させます。
アナフィラキシーなども血管を拡張させる作用が働きます。

そうすると、血圧は低下します。

 

血圧低下をどう捉えるか?

血圧云々を書きましたが、これらを正しく捉えないといけません。

熱が出た時に、血圧が下がるのは当然です。
ただし、問題は発熱が起こった時に、水を摂らず(摂れず)に脱水に場合もあります。この場合は危険です。

血管は発熱で拡張している、しかも脱水で心拍出量も落ちている。
この場合は、心拍出量も血管抵抗も両方とも下がっていますので、血圧は下がります。(下がっていなくても、心拍数は上がっているはずです。拍出量の低下を数で補おうとするからです)

血圧は収縮血圧(SBP)が90以下で気をつけないといけません。
SBP80以下もしくは普段の血圧より20mmHg以上の低下はショックとして扱われます。

平均血圧(MAP)が60mmHgを下回ると臓器への血流障害が出ると言われています。

 

血圧が低下している時、何が起こっているのか、きちんと水分は足りているのかは重要なのです。

 

では、上昇している時は?

痛みがあると上昇します。
緊張すれば上昇します。
寒い時も血管が収縮するので上昇します。
塩分の摂り過ぎや水分のとりすぎも心臓が元気なら血圧は上昇します。
もちろん、コーヒーなどカフェイン摂取も上昇します。

意外と「血圧上昇」ってそんなに問題にならない事が多いのです。

 

ただ、180mmHgを超えると脳出血などのリスクが増えるので、看過できません。200~220mmHgという方も来られることがあります。

頭痛があれば危険です。

一般の方には、血圧は低いほうが悪いんだよと知ってほしい。

医療者は血圧の変動した理由を考えてほしい。

実際には瞬時で判断しないといけないので、結構大変なのですが・・・

 

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