中心静脈カテーテル挿入介助と管理

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中心静脈カテーテル栄養について

中心静脈栄養(TPN:Total Parenteral Nutrition)は、栄養状態の改善・維持を目的に高張液・高浸透圧液の糖質などを持続的に投与する療法。

中心静脈カテーテル(CVC)挿入の適応

  • 経口的・経腸的に栄養摂取が不可能な場合(腸の疾患・腸が動かない術後急性期・顔面受傷など)
  • 経口的に栄養を摂取すると原疾患に悪影響を与える場合
  • 末梢では栄養が投与できない場合(不足・末梢キープが難しい)

中心静脈カテーテル(CVC)挿入の場所

主に、内頸静脈・鎖骨下静脈が使用されますが、それ以外にも大腿静脈・肘正中静脈なども使用されます。

内頸静脈では気道分泌物の影響を受けやすく、頭髪やヒゲなどによる汚染や固定の難しさが問題になる。
鎖骨下に比べて常在菌が多く、身体の動きによりカテーテルが屈曲しやすいが、挿入時の合併症が少なく、ICUなどでは第一選択とされる事が多い。

大腿静脈は陰部からの感染のリスクが高く、下肢の動きによってカテーテル屈曲のリスクがある。
ベッドアップもやりづらくなるので、あまり推奨されない。

鎖骨下静脈は感染の少なさ、固定のしやすさは良いが、挿入時の合併症のリスク(気胸)が高い。

最近はPICC【末梢挿入式中心静脈カテーテル】が注目されているが、細くて長いので、挿入時に力が必要。
普通の輸液ポンプでは滴下できず、シリンジポンプを使用しなければならないケースが多い。
小児などでは便利。

中心静脈カテーテル(CVC)挿入の必要物品

中心静脈カテーテルキット(シングル・ダブル・トリプル)

カテラン針(不必要な場合もある)

注射針(23G)~局所麻酔に使用

注射器(5ccまたは10cc)~局所麻酔

生理食塩水またはヘパリン生食

消毒薬(ポピドンヨード)

膿盆・防水シーツ

局所麻酔(0.5%または1%キシロカイン)

ガーゼ・固定糸・角針・持針器など

 

中心静脈カテーテル(CVC)挿入の介助

教科書には色々と細かく書いてありますが、個人的な見解として書かせていただきます。

自分自身の手洗い、帽子、マスクを装着。

1,患者さんの状態を整える(説明・汚れ防止のシーツを敷く・体毛を剃る・汚れを拭き取る・体位を整える)

2,医師の作業領域の確保(先生の周りはできるだけ広くね)

3,物品を置く台車の位置を決める

その後は、先生が消毒して、滅菌手袋して、ガウンを着ていきます。

台車に必要物品を出したら、穴あきのシーツ(ドレープ)をかけます。

先生は局所麻酔をして、試験穿刺→ガイドワイヤー挿入→カテーテルをガイドワイヤーに沿わせて入れる→固定糸で固定を行い終了になります。

テープ固定などは看護師の仕事?
その後のレントゲン撮影も忘れずに。

私の場合、固定テープを貼る時についでに逆血があるか確認しておきます。
(医師の手技によってはいきなり閉塞していることもある)

 

本を沢山読むよりも、イメージを固めて、実践で覚えていくべきです。
ゴミ箱の位置や、医師のクセ、患者の状態、挿入後の血液培養の有無など・・・色んなケースがあります。

 

詳しく基本を抑えたいならこちらの本がオススメ(私も持っています)
少し高いですが、これ一冊あればほぼ網羅されています。
写真付きで詳しく書かれています。