敗血症看護の決定版

エキスパートナース8月号



エキスパートナース8月号

敗血症は早期発見が重要!

「もう言われなくてもわかってるよ」・・・そんな声が全国から聞こえてきそうですね。
今日は「敗血症の看護」について書いてみようと思います。

敗血症がなぜこんなに騒がれるのかといいますと、感染からショック状態に陥る可能性が高いからです。
つまり、ショック状態になるということは、その後の臓器障害という可能性も出てきます。

単純に言うと・・・

ショック状態に陥る⇒重要臓器の血流が不足する⇒腎臓など重要臓器の不全が起こる

それに加えて、治療のために大量の輸液や薬剤を使用します。

心臓がもともと弱い患者なら心不全のリスクはがありますし、肝機能の悪い患者にとって薬剤の増加は負担になります。

 

高齢者の敗血症に気をつけろ!

高齢者の場合、早期発見が出来にくい場合があります。

発症がinactive(インアクティブ)なんです。
つまり、非典型的だということです。

1.発熱しにくい(筋肉量が少ないので、熱産生が困難)

2.ショック状態が認知しにくい(不整脈・脱水・腎不全など)を呈していると変化を見逃す場合がある
 (血圧のベースラインが上がってるので、下がっていることに気づかれにくい)

3.意識の変化も気づきにくい(もともと不穏だと思われたり、ただのせん妄だと思われたり・・)

 

つまり、普通であればSIRSの診断にかかってくるような場合でも見落とされがちです。

 

 

敗血症の診断基準

全身的指標

●発熱>38.3度

●低体温<36.0度

●心拍数>90以上

●無呼吸

●精神状態の変化

●浮腫・体液増加

●高血糖(>140mmHg)

なぜ高血糖になるかって?
炎症が起こると、内因性のカテコラミンが増加します。
つまり、戦う準備をするんですね。
同時にインスリン量も増えるのですが、カテコラミン類はインスリンの作用を抑制してしまいます。
インスリンの作用が抑制され、結果的に血糖値が上昇するのです。

 

炎症反応の指標

●WBC増加>12.000

●WBC低下<4.000

●CRP増加

●プロカルシトニン値増加

 

臓器障害の指標

●P/F値<300(酸素が足りない状態)

●乏尿<0.5ml/kg/時 が2時間以上持続

●Creの上昇 >0.5mg/dl

●凝固異常 PT-INR>1.5

●イレウス

●血小板減少 <100.000

●高ビリルビン血症 T/Bil>4mg/dl

 

小児や高齢者、ステロイドユーザーなど普段から感染に弱い患者は特に注意が必要です。

今月のエキスパートナースで詳しく特集されていました。
敗血症知らない・・・という方は、じっくりと読んでおくことをおススメします。

 

 

エキスパートナース 2015年 08 月号 [雑誌]