看護師なら知っているはず!? 患者さんの栄養状態の指標

栄養とアルブミンの関係
栄養とアルブミンの関係

皆さんこんにちは

今日は看護師が知っておくと便利な栄養状態の指標について書いてみます。

そんなの簡単だよ。アルブミン値を見ればよいじゃないか。

もうアルブミンだけで判断しようとしている人は「古い
確かに、アルブミンは一つの指標になります、しかし血清アルブミン値は簡単に変動する事や半減期が長い(21日)という事を頭に入れておかなければなりません。

アルブミン値が変動する理由

 

 

アルブミン変動理由①炎症

炎症が起こればアルブミン値は低下します。
炎症により肝臓におけるC反応性タンパク(CRP)の産生が増えるので、アルブミンの産生が阻害されるのです。

アルブミン変動理由②肝機能低下

肝臓の機能が低下するとアルブミン値は低下します。
これはもうわかりますよね。タンパク質の産生能力が落ちるため血清アルブミン値は低下するのです

アルブミン変動理由③ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群では、腎臓からタンパク質が漏れていきますので、結果としてタンパクの消失が起こります。
結果として、血清アルブミン値が低下します。

アルブミン変動理由④濃縮

脱水などで血液が濃縮されているとアルブミン値が高く出ます。
逆に、アルブミン値が急激に上昇するという事は、普通は考えにくいのでアルブミン値が上昇しているときは脱水を疑います。

急速代謝回転タンパク(RTP:TTR、Tf、RBP)

アルブミンの半減期の問題を解消するために出てきたのがRTPというものです。
プレアルブミンと言われるTTR(トランスサイレチン)やTf(トランスフェリン)、RBP(レチノール結合タンパク)が代表としてあげられます。

ただし、検査の点数が高い(お金がかかる)というのが難点。
保険適応が手術前後の中心静脈栄養の適応の判定などに限られています。

現実的にはまだまだ難しいようです。

 

客観的データアセスメント(PNI、CONUT)

PNI:予後推定栄養指数

栄養指標を手術の適否の予後予測に用いようとして作られた指標です。
血清アルブミン値と末梢血リンパ球数のみを用いており、予後推定栄養指数が40以下は手術禁止、40を越えていれば手術可というもので、胃癌や大腸癌の患者の述語感染、ADL回復などさまざまな関連があると言われています。

CONUT

コニュートと読みます。
アルブミン、末梢血リンパ球数、総コレステロールの3つの値を用いたものです。
栄養リスクを「軽度」「中等度」「高度」の3段階に分けて判定します。
タンパク、免疫、脂質という3つの栄養指標を用いることで、アルブミン単独の評価よりも栄養障害を拾い上げる感度が上がります。

主観的アセスメント

主観的包括的アセスメント(SGA)

我が国では広く普及している評価方法で、知っている人も多いと思います。
このアセスメントの特徴は、アセスメント実施者が主観的に判断することです。その判断材料に血液データは存在せず、病歴と身体所見の2つを見ることになります。

病歴は「体重の変動」「食事の摂取量」
身体所見は「皮下脂肪の減少」「筋肉量の減少」をチェックします。

 

医療の世界ではまだまだ栄養に敏感な医師や看護師が多いとは言えない状況です。

栄養状態を整えるだけで回復過程が大きく変わってきます。
是非知っておきましょう!