MEIDAI敗血症管理バンドルの内容3

MEIDAIバンドル内容



MEIDAIバンドル内容

さて、3回目のMEIDAIの内容記事です。
(これで終了になります)

MEIDAI敗血症バンドル10~ 血管内皮保護

MEIDAI救急・集中治療では,敗血症性ショックや,その他の重症感染症患者を管理するにあたり,血中ATⅢ値を全例で測定している。

血中ATⅢが70%以上を保持できる様に,ATⅢ製剤1500 U/dayを24時間で持続経静脈内投与する 。
投与開始後も継続して血中ATⅢを測定し,500~3,000 U/dayに調整しながら,ATⅢが低下しない様にモニタしている。
ATⅢの投与目的は,血管内皮や血管平滑筋に存在するトロンビン受容体(PAR)の制御である。
さらに,血小板数の著しい減少においては,遺伝子組み換えトロンボモジュリン製剤を使用する。

血管内皮学は,現在国際的にも発展途上にあるが,これからの病態生理解明と創薬が期待される領域である。
PAR制御は,他の炎症性受容体シグナルの産生抑制に加える対応である。

 

MEIDAI敗血症バンドル11~ 早期経管栄養

全身炎症の病態においては,タンパク質やアミノ酸の補充が非常に重要である。それらの供給が不十分であると,筋肉や血管内皮のタンパク異化が進行する。しかし,適切な栄養素は,ただ体内に補給されれば良いわけではなく,その投与経路が問題となる。

MEIDAI救急では,20 mL/hで開始する早期経腸栄養持続投与を推奨している。また必要カロリーだけでなく,アミノ酸量として1.5 g/kg/dayの投与を保持することが大切である。早期経腸栄養のメリットを,以下に挙げる。

▶ 非閉塞性腸管虚血(non-occlusive mesenteric ischemia: NOMI)を予防する。
▶ Bacterial translocationを予防する。
▶ IgAなどの免疫能が維持できる。
▶ 腸蠕動により副交感神経が活性化され,リンパ球を維持できる。
▶ω3系脂肪酸で消化管炎症を軽減する。
▶ 胆汁鬱滞を増悪させない。
▶ 超早期経腸栄養
 通常,チューブを胃内に留置する場合は,6時間毎に吸収状態を確認しているが,EDチューブを用いて,カテーテル先端をTreitz靭帯より先の十二指腸内に留置すれば吸収確認が不要となる。セレンや亜鉛などの微量元素,そしてビタミンの補充も,DNAを修復させ,フリーラジカルの発生を抑制する目的で,重症敗血症の治療には必要となる 。ASPENやESPENの経腸栄養ガイドラインを超えて,当施設では早期経腸栄養により患者の予後判定を行っている。

 

栄養管理まできちっとされていますね!

早期の栄養投与により、NOMIやBTの予防になるんですね。現実的には全く吸収されず、投与前の胃管からの排液が多量・・・というケースもありますが、どうするんでしょうね?

早期に循環が回復すればあまり問題ないのかな?

 

いかがでしたか?3回にわたって御紹介したMEIDAI敗血症管理バンドル2015。

これからのスタンダードになる予感がします。