人の成長と職場環境
クルトレビンの言葉
指導する新人ナースの行動が期待通りであるか否かは、新人ナース自身の素質能力と新人ナースが置かれている環境要因の巣状関係によるものである。
つまり、素質と環境が大事!ってことです。
B(Begavior)=P(Person)×E(Envioronment)
B(行動)=P(人材の能力)×E(環境)
キャリアビジョンとキャリアデザイン
キャリアとは「自分を活かして一生を通じて取り組む仕事を持ち、その取り組みの過程から成長を得ている人」です。
「自己価値」や「強み」などの自己資源を把握し、それを活かして生き生きと社会参加している将来的な自分のイメージを「キャリアビジョン」と言います。
つまり、「なりたい自分をイメージする」ってことですね。
キャリアビジョンが明確だと、個人の成長と職場の業績に大きな影響をもたらすことが知られています。
自らの意思と責任で将来の「ありたい姿」に向けて職業生活を送っているひとは、行き当たりばったりの仕事をしている人とは一線を画すことになります。
まぁ、当然ですよね。
組織人としてのキャリアを考える
チーム医療の重要性が言われている中で、ほとんどの看護師は組織に属して働いています。
その組織の中で、どのような立場に自分がいることが最も生き生きとすることができるかを、あらかじめ知った上で能力開発ができたら効果が上がります。
組織人の4タイプ
リーダー型
~役割~
外部環境の変化に対して、新しい枠組みを創造する。
もしくは、既存の枠組みを変革し、新しい価値を生み出すことで集団の成果を追及する。
~価値・強み~
変革・挑戦・影響を与える
~特徴~
外部組織に興味を持つ。
自由に考え、前進することに興味がある。
やや飽きっぽい。
マネジャー型
~役割~
個人の成果を集約しながら、既存の役割を維持・運用し、安定した成果を継続的に出すことで集団の成果を追及する。
~価値・強み~
安定・維持・調整する・世話をする
~特徴~
内部組織に興味を持つ。
周囲との調和を図ることに熱心に働きかける。
粘り強いが変化には慎重になる。
エキスパート型
~役割~
専門性を発揮することで新しい枠組を創造し、既存の枠組みを変革し、価値を生み出して個人的な成果を最大限にする。
そのことで、集団の成果に貢献することを追及する。
~価値・強み~
変化・発見・最先端・成長する
~特徴~
新しい情報収集に熱心である。学習することに投資する。後輩指導には興味が薄い。
オペレーター型
~役割~
既存の枠組みの中で、専門性を発揮し、安定した成果を継続的に生み出し、個人的な成長を最大限にする。
そのことで、集団の成果に貢献することを追及する。
~価値・強み~
規則的・安定・伝統・継続する
~特徴~
継続的に計画の遂行に熱心に取り組む。
アクシデントには動揺しやすい。