聞いたことある? 看護師教育のアビリティとコンピテンシー

看護師教育のアビリティとコンピテンシー



看護師教育のアビリティとコンピテンシー人材資源の管理と能力開発について

看護師にとどまらず、一般的な人材資源の管理と能力開発について書いてみます。

仕事に必要な知識・技術を身につけ、経験を積むための積極的な取り組みを能力開発と言います。
個人の価値や強みを仕事に活かす為の取り組みです。

上司は部下の価値や強みがどのような成果や能力に繋がるかを「育成モデル」として提示しておく必要が
あります。

目標を立てる
  ↓
知識・技能を身につける
  ↓
経験を積む
  ↓
成果を出す

こうするために、個人は計画を立て、主体的に学習し、チャレンジし、評価します。
つまり、PDCAサイクルを個人で回していく必要があります。

育成する能力~アビリティとコンピテンシー

アビリティとは

アビリティは安全に仕事を進める上で不可欠な「知っている」「できる」「わかる」などの基本的な能力
群を示します。

知識があっても体験して学習していないと、本当の意味では理解できません。

《アビリティ》
知識
専門知識:仕事を進めるうえでの業務知識、専門的な知識
一般知識:一般常識や他職種の知識、社会情勢など幅広い知識

技能
運動的技能:仕事の手順や機械の操作など、体を動かすことで発揮される能力
知的技能:判断、分析、評価など情報処理を通して発揮される能力

姿勢能力(価値観)
仕事に対する態度や取り組みの意欲など、また、これに繋がる行動特性

コンピテンシーとは

ある仕事において成果をあげた高業績者によって実証された、業績達成のための有効な思考や行動パター
ンです。
難しいのですが、「周りを大事にしている」「あいさつをしている」などで評価します。

《コンピテンシー》
高業績者によって立証された、高業績につながる行動特性

コンピテンシーレベルはレベルー3からレベル6まであります

レベルー3:周囲の期待に反発し攻撃的な行動をとっている
レベル-2:周囲から注意される行動をとっている
レベル-1:気になる行動をとている
レベル0:行動しない
レベル1:断片的には行動をとっている
レベル2:指示やルールに沿って行動をとっている
レベル3:主体的に行動をとっている
レベル4:経験を活かし状況に合った行動をとっている
レベル5:要請を受け新しい方法を検討しながら行動をとっている
レベル6:状況を洞察し、創造的に行動をとっている

単に「知っている」「できる」というアビリティ段階にとどまるのではなく、コンピテンシーの高い人が
価値のある人材と注目を浴びています。

コンピテンシーが育つ要件

コンピテンシーは環境によって変化すると言われています。
新人の頃は自分からあいさつをしていたのに、慣れてくると自分からあいさつしなくなるケースがありま
す。
コンピテンシーレベルは環境要件によって変化するというのはそういう事です。

コンピテンシーが育つ要件
1.提示されている目標に納得できている
2.提示されている方針に対して納得している
3.仕事を通して周囲に貢献できているとの実感を抱いている
4.仕事を通して自己成長できているとの実感がある

アビリティが高く、コンピテンシーも高い人が職場で価値のある人と評価される時代になりました。
昔のように経験だけで評価されなくなったという事です。
断片的ではなく、継続的に学習し、周りの人を大事する姿勢が大事なのです。

看護師の中には「理解した」レベルで満足している人をよく見ます。
「理解している」レベルで満足している人は周りをバカにする行動をしたり、偉そうな態度をとります。

つまり、コンピテンシーレベルが非常に低いのです。

学習の4段階(知る・わかる・できる・共有する)を理解していれば、周りの人に自分の知識を共有する態度をとるはずです。

管理者は、コンピテンシーレベルの低い人の環境を整えてあげる必要があります。

 

 

2 件のコメント

  • 管理者さま

    はじめまして、興味深く読ませて頂きました。
    看護師のアビリティについてもっと理解を深めたいと思っております。
    アビリティについて説明してある文献や図書などありましたら、ご提示いただけると幸いです。自分なりに検索したのですが、よいものが見つかりませんでした。
    どうぞよろしくお願い致します。

    • のぞみさん

      こんばんは。
      コメントありがとうございます。

      アビリティについての文献は私も詳しくないのですが、このサイトで紹介している「プリセプター読本」はオススメです。
      教育についての基礎~応用まで上手くまとめられており、臨床で指導をする上で心得ておきたい内容がぎっしりです。

      コンピテンシーという用語が最近よく用いられるようになってきました。
      細かいチェックリストだけではもう対応できなくなってきているのを感じます。

      看護の教育も少しずつ変わってきていますね。
      難しい反面、とても面白いな・・・と夢が膨らみます。

      今後ともカンゴノオトをよろしくお願いします。

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