看護師は知っている?好中球エラスターゼ・プロテアーゼとは



好中球エラスターゼ・プロテアーゼって何よ?

好中球エラスターゼは,セリンプロテアーゼの一種であり,中性プロテアーゼの中でもコラーゲン,凝固因子,エラスチンなどの幅広い基質に対して,強力な蛋白分解活性を有しています。

好中球エラスターゼが活性型として好中球から放出されることは,生体防御として極めて重要である一方で、過剰状態ではALI(Acute Lung Injury:急性肺障書)

ARDS(Acute Respiratory Distress Syndrome:急性呼吸窮拍症候群)
DlC(播種性血管内凝固症候群)などの臓器障害を惹起きせる要因ともなっています。

 

つまり、炎症が起こったときに好中球から放出される物質ね。

 

体に侵襲が加わると局所の免疫担当細胞より炎症性サイトカインが産生されます。

これらのサイトカインは好中球と血管内皮細胞を活性化することで,好中球は血管内皮細胞との接着,血管外への溶出,血管外での遊走により炎症局所と遠隔重要臓器に集積します。

 

サイトカインを集めて炎症を活発にさせていくんだね。

 

炎症局所に集積した好中球は細菌や異物を貪食,殺菌して生体防御の役割を担いますが,過剰な侵襲が加わると遠隔重要臓器に集積した好中球は活性化し,種々のメディエータを放出し,さらに免疫担当細胞を刺激して炎症反応を亢進させます。

 

好中球がどんどん活性化して、ばい菌たちをやっつけようと炎症を亢進させていくんだな・・・

 

この炎症反応において臓器傷害を直接引き起こす最終メディエータが好中球エラスターゼになります。

好中球エラスターゼは.血管内皮細胞や主要臓器組織を傷害すると共に,補体や凝固・線溶系も亢進させることで臓器傷害を惹起きせます。

 

つまり、自分で出した物質により、自分自身の組織が傷ついてしまうってことだね。

これらの活性を制御するため,急性膵炎やDICなどにおいては蛋白分解酵素阻害剤として,メチル酸ガベキサート(FOY),ウリナスタチン(ミラクリット),メチル酸ナファモスタット(フサン)などが用いられています。

 

自分で自分を攻撃しないように、少し炎症を抑えてあげるってことか・・・

 

また,SIRSからALI,ARDSに陥った症例に対しは,シベレスタットナトリウム(エラスポール)が汎用されていると思います。
これは,前述したように好中球から放出する好中球エラスターゼの阻害剤として用いられています。

しかし,シベレスタットナトリウムの効果はばらつきがあり、推奨されていません。

 

 

うんうん。最近エラスポールを使う先生なんて、内科知識に疎い先生くらいだよね・・・

慢性期に使おうなんてムダムダムダ~~~ってことかな。

 

今回も参考にしました(読んでおこう)